ご飯やパンといった「炭水化物」を抜くダイエットをしている人は多い💦 確かに炭水化物を多く摂り過ぎるると太るし、食べる量を減らせば体重も”一旦は”落ちてくる。 でも実は、炭水化物は決して悪者ではないし、むしろ食べないと不健康な体になってしまうって知っている? 痩せるためのポイントは、「体にいい炭水化物」を食べること。 この記事では炭水化物の説明と併せて「体にいい炭水化物」について紹介! ダイエット効果:
★★★★★ お手軽度:
★★★★☆ おすすめ度:
★★★★★ 炭水化物とは
炭水化物=食物繊維+糖質
炭水化物は必須の栄養
「炭水化物」と聞くと、ご飯やパン、パスタといった、いわゆる「主食」をイメージする人も多いと思う。でも実は、炭水化物は栄養素の名前。 炭水化物は、「糖質」と「食物繊維」の2つの栄養素を足したもの。 食品のパッケージ裏にある成分表では、「炭水化物」もしくは「糖質/食物繊維」のいずれかの表現で記載されていることが多い。
でも、分類で言うとお菓子も炭水化物
炭水化物は、一般的にご飯やパン、パスタなどに含まれているから、炭水化物=主食(ご飯/パン/パスタなど)というイメージが定着しているというわけ。 主食以外にも、炭水化物はイモ類(じゃがいもやさつまいもなど)や甘いデザート(ケーキやドーナッツなど)にも多く含まれている。
炭水化物を完全に抜くとどうなる?
炭水化物
悪いのは炭水化物そのものではない
炭水化物を摂ると太るといわれるのは、炭水化物の中にある「糖質」に原因がある。 糖質には、体に脂肪を溜まりやすくさせる働きを持っているから。 摂った糖質はエネルギーとして消費されれば脂肪にはならないけど、
消費されなかった場合は脂肪になる。 だから糖質は、「ダイエットの敵!」といわれる。
悪いのは糖質そのものではなく摂り過ぎ
糖質がダイエットの敵となるのは、糖質を摂り過ぎたときや糖質がエネルギーとして消費されなかったときだけ。 適切な量だったり、摂り過ぎた糖質を消費するような運動をしたりすれば、悪者にはならない。 つまり糖質そのものが悪いのではなく、
摂り過ぎな食生活が諸悪の根源!
糖質も必須の栄養素
しかも糖質は、私たち人間が生きていくうえで活力源となる栄養素。 人間のエネルギー源となる栄養素には、他にたんぱく質や脂質もあるけれど、糖質は摂ったら素早くエネルギー源となるという特徴がある。
糖質が足りないと問題が起きる
糖質を摂らないでいると、体がエネルギー不足となって頭がボーっとしたり、疲れが溜まりやすくなったりする。 つまり、生活に支障が出る恐れもある、ということ。 糖質を含む炭水化物を完全に食事から抜くというのは、とても危険なことなのだ。
健康的に痩せるには「体にいい炭水化物」を摂ろう
<炭水化物を完全に抜くとどうなる?>で説明した通り、体に脂肪を溜めさせる働きのある糖質を摂り過ぎると、太りやすくなるというのは事実。 かといって、完全に炭水化物を摂らない生活を送るのは考えもの。では、どうしたら体重を落とせるのかというと、「
体にいい炭水化物」を摂ればいい。
「体にいい炭水化物」は太りにくい!
体に良い炭水化物
炭水化物には種類がある
実は、炭水化物には「単純(単一)炭水化物」と「複合炭水化物」の2種類がある。
悪い炭水化物
単純炭水化物というのは、普段私たちがよく食べる白米や食パン、パスタ、中華麺といった、見た目が白い主食に含まれていることが多い。
良い炭水化物
一方、複合炭水化物というのは、玄米やライ麦パン、全粒粉パン・パスタ、穀物(シリアルやグラノーラなど)といった、見た目が茶色の主食に含まれている。 体にいい炭水化物というのは、複合炭水化物のこと。
なぜ良いのか?
なぜ複合炭水化物が体によく、摂ると痩せる可能性が高まるのかというと、血糖値(体内の糖質の割合を示した数値)の急上昇を抑えてくれるから。 血糖値が急上昇してしまうと、インスリンというホルモンが分泌される。 このインスリンは、脂肪の合成を促したり、脂肪の分解を抑えたりする働きを持っている。 つまり、血糖値の急上昇を抑えてくれる複合炭水化物を食べれば、インスリンの分泌も少なくなり、脂肪も作られにくくなる、というわけ。
太りにくい「体にいい炭水化物」の食べ方
ダイエットをしたいのであれば、次のように複合炭水化物を取り入れるといい。
- 朝ご飯に食べる食パンをライ麦パンやグラノーラに変える
- 夜ご飯に食べる白米のご飯に玄米や十六穀米などを加える
簡単なダイエット方法
普段食べている単純(単一)炭水化物を含む主食を、複合炭水化物を含む主食に変えるという、とてもシンプルな方法。 これだけでも体は太りにくくなるし、エネルギーも補給されて体の健康もキープできる。
断食よりもバランスの良い食事
ダイエットというのは、本来「バランスのいい食事をしっかり摂って、健康的に痩せる」こと。 炭水化物も大切な栄養素だから、完全に抜くことはせずに食べるようにしよう。
フルグラ
十六穀米
まとめ
炭水化物は、生きていくうえでエネルギー源となる大切な栄養素。 摂り過ぎてしまうと太るけど、適切な量を摂ったり複合炭水化物のように体にいい炭水化物を摂ったりしていれば、劇的に太ることはない。 今まで炭水化物を食べないダイエットをしていたなら、そのダイエット方法を見直してみてはどうだろう?